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わらうられつ
あしのり
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あまりにも落ち込んできたから 手を止めて表参道に降りた
口開けてアゴあげて頭上のみどりだけの視界を作ったり
そのまま目を閉じて 通り過ぎる音や風を聴いたり
うつむいてひざに おでこつけたりして
ぼんやりクネクネしてたら
自転車で来たおとこの人が隣に座って話しかけてきた

「きもちわかるよ!」

その切り込みが面白くてぽかあんとしたら
そのひとは自己紹介をした

    「飲んでるの?」

「2杯くらいしか飲んでない」

   「ガイジンさん?ニホンじん?」

「ドイツとのハーフだよ きみニホンじん?」

   「わたし九州人だよ」

日本語が上手なガイジンさんなのかと思ったけど
日本に住んでるひとだった
彼は自分のこととしあわせについて話しはじめた
でも言うことがクレイジーでつかみどころがない
演じてるのか正気なのかわかんない 

わたし
たいてい知らないひととは話さないのに
つられて会話 彼は10も歳下のひとだったけど
話しててあんまり歳の差感じない
彼は何歳になっても彼なんだろうなあと思った

私は仕事に戻ると言って彼の隣を立った
彼は連絡先を教えてくれたけど
おそらく誰にでも配られてる電話番号に
私は電話しないと思った











彼はひととして魅力的な存在で 内側から何かを発してた
こんな濃い感じの10歳下のひとってそういないなあ

おもしろい出来事だったので
ふわふわしてデスクに戻って仕事した



彼は恋を楽しむには素晴らしいパートナーになるだろうけど
彼と愛を味わうのは難しくて危険なことなのだろうと思った
甘い不幸という状況がぴったりなんだろう などと妄想した
















原宿みたいな街で わたしみたいなのに
自らアクションを創作してくれるひとは
なにも見えてない身の程知らずのバカか
ちょっとイッてる天才的なバカだと思う

彼は何かに化けそうな天性のバカだった
近寄るとふりまわされそうなひとだった
だけどクウキョを埋めるには ほどよい
甘い不幸、すてきなバカ、だと思った




妄想だけでおなかいっぱいになったので
もちろん彼とはそれっきり。







 
わたしは1265%の永遠のような安心がほしい。 
でもちょっと元気になったからありがと。





 








 
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