初詣

深夜の交差点
こんな時間に外を歩いたの初めてだと思った

am2:00

駅の向こう側へ行くのも初めてだった　近所なのだけど決まった道しか歩かない
満足すると違う世界があることを知ろうとしない　満ちたりてしまう
それは私のよくないところでもあるなと思った

駅の向こう側の何の変哲もない深夜の街並は
平凡なくせに何にも似ていなくて
ぜんぜん知らないところに来てるのだと愕然とした
わたしは、全く知らない世界に住みはじめているのだ

代々木八幡宮へ初詣




階段を上りきったら行列の最後尾があった
並んだ






すこしずつ進むから流れている感じはするけど
石畳は足の裏をビリビリ冷やした
ソールがあたたかそうな靴を履いてこればよかった









かわいい

わたしの前に並んでいるカップルの彼女が
それぞれの習字を評論しはじめた
これはきれいとか上手とか

どうでもいいことだと思った



そういえば、かきかたの時間が苦手だった
きれいにうまく書くことを練習していたような気がする
ハネのテクニックやはらい、行との調和
それはひととのつきあい方にも似てるなと思った

一枚の紙に対して文字と名前を書くこと
そのバランス感覚

習字を見ながら　気になった半紙を凝視したりした
その字を書いた子はどんな子かなと想像したりした

この子がおとなになったとき
どんなひとになるのだろうと思って
わくわくしたりした

テクニックや基礎じゃない時間があってもいいと思った
私が先生だったら「「未来の夢」を想って描いてごらん」と言ってみたい
生徒の未来の夢に満ちた半紙たちを教室の後ろに掲示したりするのだ



ひとに読める字を書くというのは社会的に重要なことだな
わたしみたいな教えはよくないかもしれない

甘酒の振る舞いをいただいた

苦手だった甘酒が美味しかった
おとなになったんだなあと思った









まるい藁をくぐって神さまにご挨拶をした

おみくじをひいたら大吉だった
うまれて初めて大吉をひいたのでテンションがあがって
腕をぶんぶんふりまわしながら帰ってきた

今年はいい年になる

さまざまなことを感じるということを忘れたくない
観て感謝していたい
ときにはささやかなものになりたい

うつくしい物事にささえられたいと思う







あけましておめでとうございます

いつもありがとうございます
今後ともよろしくお願いいたします