クラブ日記：淡い

嬢がGWで東京から帰って来た
久しぶりに嬢と踊った


東京に住んでても群馬に住んでても　自身が変わらないため
たいして何も変わらない、たいくつ　と　嬢は言った
同じことをシャムネコも言ってたなあ、と思った

あいさつ程度の近況を怒濤のように話し　そのあとはフロアで思い思いに踊った
私たちは踊りながら　ときどき何かを思い出して歩み寄ってはお話しをするのだ

なんという花だろう
美しい

mixiでカップルができるんだよ　と嬢が言ったので
私はここでなんでも正直に書きすぎるしちりぢりばらばらやってるので
とりあえず　この日記を見てる人は私に出逢いたいと思わないと思う、と私は言った

mixiでだけモテる人もいるくらいだから

「上手にモテるように書いたら彼氏できるのかもよ」と嬢が言う

ブログやmixiと現実の自分とが違いすぎて苦しくなって
それを中断する人がいるらしいことを思い出した
みな、画面の中の自分との違いを知ってるのだと思って
その時はびっくりしたけど　その感覚が未だよく解らないままだ

　　　　　「私、そんなことできないよー　だいたい無駄だもん」と私





私は　日々を綴るという行為を　私のために行っている
ここに無いことを印すということは　私に対する裏切りであると思うし
価値のない無駄なことだと思う

私は恋モードに入ると
1週間会わなかったら　会えないことにいらいらする
10日会えなかったら　恋モードがオフに近づく
1ヶ月会わなかったら　相手に対するだいたいを忘れる




だけど　恋モードにも入ってないのに　忘れらんないひともいる
だけどねだけどね

　　　　　　　「だけどね彼女できちゃったんだよ」と踊りながら言うと

「だってレイちゃん相手に対して何にもしてないんでしょ」とふわふわしながら嬢が言う

…おお　テキビシイ。そのとーりです

　　　　　　　　「無理だよー私、もう　そういうのこわくてできない」

そしてこのほわんとしたまま　これはしまわれていくのだと思う
あー　こういうのを「淡い」って言うのかなあ





久しぶりに私を知り解釈してくれる友達と話した
いろいろ　自分のなかに発見があったと思った

熟した期がきて　朽ちる
その寸前まで美しい
こんな風に咲いてみたい

私はもう、大きな声で自身のことを主張しなくても
私の中に「私」が在ることを知っている


今までは
「私が」相手の人と成りにこだわって人を選んで来た

だけどこれからは
「私に」こだわってくれるひとを大事にしようと思った


「私」にアンテナを感じて　その人なりに「私」を味わい、楽しみ、
何よりも「私」を選んでくれて惹きあうことのできる人の大切さを
いつくしみ尊びたい





いつもありがとう