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あしのり
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2007.05.03 Thu 22:25:58
「ドーセ使わないんだから持って帰れ」
「これ売ったら金になるぞ やるよ(やるよってアナタのじゃないのに・・・)」
「ぶあつい豚肉は元気になるから喰え」
カネカネニクニク カネカネカネ
正月になると留守になる(元)実家の 留守番をしていたら
毎年 長女姉夫婦はここぞとばかりにのしのしやってきて
旧家の奥の奥の方と冷蔵庫の隅々までを物色して帰ってゆく
カネカネニクニク カネカネカネ
長女姉の旦那様は 長女姉様より18歳年上で
たぶんそれだけが理由じゃないけど 両親が賛成する訳もなく
ナイショで籍を入れてしまっている 私はそれを黙秘していた
そういう理由で ふだん両親が居ない時は 来ないくせに
留守だと解るとズカズカやってき来て どっかり座って
カネの話をしないときは ずっとなんか食べてる
しかも目を輝かせていて とっても楽しそうだ
(元)実家の
男の人‥前ダーと(元)義父様は草食動物のような人々で
長女姉様含め 女性はみなキツネみたいな人たちだった
長女姉の旦那さまだけが大型肉食獣みたいなひとだった
私は 長女姉の旦那さまの がつがつしてて肉食で
ギラギラした下品な感じが嫌いだった
だけど どっかあったかくて 好きだった
・・・・・
17:20 pm.オフィスにて
前ダーよりメール受信
長女姉様の旦那が那須塩原でツーリング中…交通事故にあって亡くなりました・・・
・・・詳細がわかったら連絡いれます
うそだ!
私は 悲しんでよいのかどうかわからなくなった きらいだったから
だけど確実に動揺の波が来ていてMacを睨みながら何度も泣きそうになった
長女姉様の名前を呼ぶ時の旦那さまの
イイ歳して恥ずかしげもなく甘えた感じが
いつも安心したんだ
いまご遺体と会っているであろう長女姉さまのこと
これからこの出来事を生きてゆく長女姉さまのこと
想って考えて くるしくなった
・・・・・
長女姉の旦那さまは自分の運転を信じていて そして決して無茶な走りをする人じゃない
夏でもレザーを着るほど 安全には気を気張る人だったのになんで と 思った
ツーリングの先頭を走ってた 長女姉の旦那さまは
信号が変わるときに自分だけ赤信号の向こう側へ渡ってしまった
皆が青信号を待って先のカーブへ辿りついたときには
もう事故現場になっていたそうだ
道路にスリップの跡があり 減速に失敗したんだろう
対向車がなければ コケちゃったねって笑えたんだけど
と いうことらしい
カーブの先は青信号から見えなかった
長女姉の旦那さまが選ばれたように事故にあった
・・・・・
むかし、長女姉の旦那さまが
なんで籍を入れたのかと言うことについて 聞きもしないのに話しはじめたことがある
「妻というのは 法律的にも社会的にも守られる存在だから合理的だ」
と言ったあと、
「死んで骨になったときここに帰ってこれるだろう」
と長女姉の旦那さまは言った
それは18歳離れていて、離婚歴もあるので そういう血縁関係の絡みで
残される長女姉さまのことを考えるのだと思ったけど
今日の何かを予感するような発言だったなあと思った
たとえば私がいま死んだら
前ダーは私のことを自分のものとして最前列で悲しむことができるだろう
だけど この先 前ダーが家庭を持って 私も彼氏ができて
そしてお別れの儀式が行われたら
もう私の消滅を自分のものとして存分に味わうことはできない
乾いた骨にすがることも許されないのだろう
18歳年上の人を好きになってしまったことで
自分の父親が泣いても母親も賛成しなくても
誰も賛同しなくても 長女姉様は籍を入れた
私はそれでよかった と思った
年相応とか 世間一般とか 常識とか そういうことじゃなく
好きな人と出逢えたら その時は結婚するべきだと思った
結婚しててよかったね おねえさん
この先私が誰かと出会うかは不明だけど
好きな人じゃないと意味を成さないこと
好きな人の遺伝子は残すべきだと思うし
好きな人とは結婚すべきなのだと思った
・・・・・
あまりいい生き方をしてこなかった人なので
運命に選ばれたのだとしか思えないけど
悲しむべき出来事だと思う
ときどき隙間に落ちて泣く
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