魔法のお買い物

18歳より4年半めで彼氏とお終いが来て　彼だけが世界だった私の世界がどんどん新しくなった　私は1歳上のお姉様方に気に入られ　誘われるまま夜の木屋町をふわふわはしゃぎ歩き　当時イマドキだったお店はほぼ常連で　お姉様方は自称[夜の蝶(蛾)]だった　私はいつも夜の蝶と大人たちをぼんやりながめて楽しく話すだけ　それ以上に誰とも交わらなかった　そういうところがお姉様方には安心されたんだと思う　で　数週間で子供の遊び場に飽きた私たちは　有名デザイナーの創った空間とかブランドみたいな　[粋]とか[洗練]という表現にふさわしいお店を出入りしはじめた　造られた世界でやたらきらきらきれーなの　だけどね子供が来るとこじゃないよね　まったくもってオノボリさんだよ　まあ　そんな寂しい遊びも　恋愛事情の乱れにより終盤で　そこは割愛だけど　なんか　お酒と花街と夜の人間関係とか　そういうの私には必要ないなあと思う　しかし毎晩ガツガツとよく遊んだなあと思うけど　よくお金が続いたなあと思う　お姉様のひとりは宇治茶園のご令嬢で某飲料メーカ−にお茶葉を提供しているお家の方で　(着てる服とかが)歩く総額50万円みたいな人だったので　お金には困ってなかったんだろうけど


SK-Ⅱのコンパクトを見ると
いつもそのお姉様を思い出す訳だ
その赤いコンパクトをお姉様がひらくとき
ものすごく特別な女性のように見えたから

で

買っちゃった

買っちゃったけど
どきどきしてこの赤いコンパクトを触って
私とお姉様は違うと思った


実家じゃないし　誰かにぶらさがってる訳でもないし
そう贅沢は許されないけど　背伸びしてるんじゃない
自分を励ますためにお買い物したけど　逃げてんじゃない
すこしフンパツしてるけど　自分で欲しいもの手に入れた
これを維持して行くには　すこし頑張る必要もあるけど
今　自分に相応しい買い物をしたのだと思った

女の子にしかわかんないお品だけど
大人の買い物したと思う



さくら。

今日まで7-8年ほどDEWのファンデを愛用
いまもこの質感が好きなんだけど
ちょっと違うものを使ってみようかなと思ったの
DEW以上のファンデってSKⅡしかないと思って。

それで　ちょっと　キリッとした気持ちになった
この魔法のコンパクトにふさわしい私になりたい
どうぞ　このテンションを保てますように

自覚と覚悟だ
















かわいい！

伸ばしたからって同じにはならないけど
そろそろ前髪伸ばそうかなあ






存在が美しい人になりたいです