妄想族は今夜も走るぜ

午後の後半から
何かが崩壊しはじめて
チョコレート食べて
ミルクのんで
チョコレート食べて
コーヒーのんで
チョコレート食べて
紅茶のんで
パンなんか食べて
気持ち悪くなった

時が経過して胃液と化したチョコの匂いが
喉の奥を掻いた指先から消えない
こっそり歯を磨き何度も手を洗い
なかったことにしたチョコを
なかったことにする努力が続く

たった一瞬の事なのに
染みつく自分の強い香に
石鹸も負けてる
生の放つ腐臭は生きてる
オノレの醜悪の象徴のようだと思った
染みついたものは消えない

---------

夜
コンビニへ

水道・電話料金を支払いに行く
乾いた棚に並ぶ商品を物色しても
欲しいものが何もない
棚と棚の間に 急激に流れ込む気配
またたくまに包まれて
泣きたくなっていた
訳もなく

ヤバい
と
思った

慌てて支払いを済ませ
夜道

ヘッドホンの音楽が
ハウスからモーツァルトになり
よけい泣けた


押し寄せた感情の波の唐突さに
この起伏は私から生まれたものなのだろうか
と
自分を疑い
私は何とリンクしてるんだろう
と
ぽかんと思った


妄想族は今夜も走るぜ





帰って　空腹でもないのに
久しぶりにペヤングつくって食べて
今夜もトイレに150円をかえす


私は狂っているんだろうか
ママに電話したのが昨日でよかったと思った

寝た