ねことおやつ　2巻やせていく

　

相手が私のことを　解るひとであろうとなかろうと　私がその人のことを好きであれば
その気持ちがあれば　努力をすれば　歩み寄りがあれば　解りあう時が来ると思っていた
いつもいつもズレを感じたら　その誤差とむきあっては　数ミリの変化を願って努力をした
そうやって　好きな人を　大好きな人にしてきた

だけどこの土地にきて私は　私のことを解らない人に対して
この温度差についての説明や理解を求めるということをしなくなった

「それじゃ誰もレイちゃんのことばなんかワカンナイ！」と嬢が言った
嬢は　私の言葉は難しすぎて解らないときがある　と常々言う
この日々を記した駄文のつらなりでさえフカカイなのだそうだ(あなたには読めてますか？)
そのうえ説明がなくなったら普通の人にはチンプンカンプンだから
もっと今どう思っているかという説明をした方がいいよ　というアドバイスだった
嬢は「ワカンナイ」と言いながら　私をよくとらえている人なのだろう

だけど
私の言葉がわからない人には他に言葉も浮かばないし
私のことをどう説明すれば伝わるのか途方に暮れるし
これ以上の表現が浮かばないので　黙るしかないし
それになんとなく
トラウマ的に　そういう努力は報われない　ような気がしている

私は　私のことが見えない人に対して　理解を求めなくなった

相手の知り得ない　私のこころの中で一層キレツが深まる
ひりひりする　だからそっと白紙にする　その繰り返しだ

それはとても悲しいことだと思った
こころがやせていくようだと思った

哀愁漂う背中がなにを想うのかひどく気になる

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Category(いつものおやつ)Comment(2)

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Comments

ゆらゆら

とろ 2007/06/01 (Fri) 22:55:18 EDIT

いつもなにかゆらめいてますね。
あなたは窓の光できらきら揺れるカーテンのようなかんじをわたしに与えてくれます。

多くのいろいろなひとと関わるときそれは理解という作業になるのでしょうね。
わたしの場合はわたしのまわりのごくわずかな人とだけしかつながってなかったりします。
理解してもらいたいって昔はよく悩みましたが、この頃はそんなことはあまり気にしなくなりました。
大切なのは理解じゃなくって自分の周りの理なんですよね。
気づくこと感じることそんな日々に感謝・・・。

from レイ 2007/06/06 (Wed) 23:53:15

こういうときのとろちゃんの言葉は
ふわっときて　きちんと着地するのね
すばらしく　やさしいできごとね

何度も読んでしまいました
こころからありがとう
　
　

緑の芽

しま 2007/06/02 (Sat) 12:16:07 EDIT

改めて考えてみると
ずっとレイさんの日々をのぞかせてもらってきて
私にとっては”理解”ではなく”感じる”ことなんだなと思いました。
その言葉や思いが自分の中にあるかないかではなくて、
芽吹くか芽吹かないかとうこと。
レイさんの一部に触れられる、それだけで充分なのだと思いました。

from レイ 2007/06/06 (Wed) 23:56:19

しまさま　私もまた　いつもいつもあなたの日常から
様々なこと勝手に感じて　しあわせになったり泣いたりしています
ゆさぶられるように観ています

私のことをあなたのものとして感じてくださり
これ以上しあわせなことはないなと思います
いつもありがとう
　　

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