それは苺みたいなもので。

今日も休日

洗濯して
掃除して
ごろん

すかさず
ひざに白黒ハチワレが来てまるくなり
枕元に美人ネコが来てしっぽで
頬あたりをファサファサするため
両手でネコズを撫でつつ
たまには私もヨシヨシがほしーい。
してして。とかゆるゆる妄想
時間がゆっくり流れてるのを感じた
ネコはいいね
具体的に役にたたないところがすき
ショートケーキの苺みたいなもので
人生のご褒美だな



着信アリ

　　　ごめんね約束しちゃった

というと
自分も誰かとお買い物行くくせに
ムッとしたシット風味な空気
まだ始まってもないし
つまりこれ以上の
終わりもないよね私たち
…とか思うけど
オワリ。








正午前
部屋をでて近所の自転車屋へ
パンクした私の愛車を連れて行き



そのまま歩いて
今日がお休みだという人の部屋へ
オツカレの彼女に私がランチを作り
ふたりで食べて
お菓子食べながらだるだる話す

前ダーは金曜の夜
泥酔だったらしい

　　　レイさんのことまだ好きなんだ

…とか言って
カノジョいるぢゃん
とかツッこまれてたらしい
前ダーがそゆこと…自分の話するの
めずらしいね　というお話

かわいいひと
ごめんね


しかしなあ
久しぶりに行くと
リビングのテレビが芸能人サイズになってて
ベランダへの窓をめいっぱいふさいでた
いちいち芸能人がアップになる
肌のキメまで見えてしまいそう
素人の私はこんな画面に耐えられないと思った
芸能人は肌が命 かな



で夕刻
彼氏が帰宅する時間になりおいとました

陽がのびて外はまだ明るい
八百屋で金盞花が150円で安い　2束買った
にこにこ歩いてると
魚を焼く晩ご飯のにおいがして
それはなんか優しいにおいだった

陽はおちて自転車屋に着くころには暗くなってた
昭和初期な木枠のガラス戸のむこうで
本を読む自転車屋のおじちゃんの背中が見え
からから、と戸をあけて挨拶をすると
お待ちしておりました、とおじちゃん
言葉づかいがきれいな大人の気持ちよさを感じた
おじちゃんはタイヤとチューブ交換したついでに
ブレーキの調子と
チェーンがゆるんでてカラカラ言うのを
直してくれてた
ちょっとあしまわりがきれいになってて
いつも思うけど
ここのおじちゃんは丁寧だ
求められる以上のことをしてくれる
おじちゃんはいい仕事してる

快調な自転車は
私を部屋へ連れてく


おじちゃんはいい仕事した
ありがとう







この月・火曜の連休で
引っ越したことになっていて
会社に報告してる住所を今のところに移す
いずれ住民票も移さなければならない

そこへもどらないかえらない

だけど
ひとつ記録を更新するたびに
何かひとつ失った気持ちになるのは
私だけじゃないだろうなぁ

もうすでに終わっているのだけど
これを後片付けというには
まだ浅はかで早すぎると思った



あーあーあーあ・
やっぱり私も
誰かと出逢うべきなんだろうか
誰かと始まるべきなんだろうか










夜の空気で湿った洗濯物を
部屋へ入れた
室内がひなたのにおいに包まれて
休日っていいなと思った

明日からまた頑張ろ
きびきび仕事できるひとになりたい







かわいいとか
やわらかい

次はそういう
愛しいものに
うまれたい