しろい手紙

あしもとのレース

モノを感じるということを辞めたい

2週間前

こころが焼けただれてシクシクする

今日　夏顔

この先 ひとと出会ってゆくなかで
私の過剰にモノを感じ想う性質を
面倒と感じない人を好きになりたい

モテ生産の女王

私のモノを深く感じ想う性質は
私の最もオニモツである部分だけど
だからこそ愛されたい部分だと思う
なぜならこのオニモツをおろしたら



私は私じゃなくなるからだ

いい仕事してる

だけどここのところ
私は私を消したいと思っている
私は私を亡くしたいと思っている
私は私じゃなくなりたいと思っている

モノを感じるということを辞めたい

ひさしぶりの快晴な休日
布団干した
シーツ洗った
洗濯した
床を拭いた
おなかこわした
ターリンも下痢気味






用件を済ませて　旧い純喫茶のアイスコーヒーを飲みたくなり
それがないのでまさかのファミレスでおひとりランチ


あじさいは花弁に色を落としたまま枯れてゆく
焼け付くような陽を想わせるアスファルトと
ごおごおと忙しく走りすぎるトラックと車と車
背後のウェイトレスを困らせる陽気な外人のあとに
抹茶アイスとフレンチトーストでノドを詰まらせる老人が座った
なんの係わりもなく放置される自由とひとの気配
安心して物事を考えられる

何もいらないけど何も食べてないからとりあえず
タコスライスみたいなの頼んで2口たべて残す
ファミレスの薄いアイスコーヒー飲みながら
私じゃないものになりたいと思って泣く

アイスコーヒー+アイスコーヒー+アイスティほどの時間を過ごして帰った
















モノを感じるということを辞めたい
モノを感じるということを止めたい

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夕刻　帰って戴き物の豆でアイスコーヒーを煎れた
すごく美味しかった　優しかった

23：00

夕方帰ったら　しろい手紙がやってきてた
むきあう時間が出来るまでそっとしておいて
いまさっき開封しました

自分が悲しくてわんわん泣きました
だけどそれは今日のランチのとぜんぜんちがうやつで



おうおう言ってたら
ターリンが小さな声で泣いて降りてきて
私のハナサキを何度も往復してくれた
ときどきあごをスリッとして私の手をなめる

ターリンはネコなのに
私がいま悲しいということが解るのだろうか

ターリンはゴロゴロいわせつつ往復をしながら
数ミリ単位で私に横腹を寄せてくれ
ハナサキにあったかいモフモフがスリスリで
抱きしめられてるみたいだと思った

ターリンてネコなのに
私がいま泣いてるということが解るのだろうか




私の前で丸くなったターリンに顔を埋めて泣いた
ターリンをダッコして泣いた


少し落ち着いてから　また少ししてメソメソしたら
ターリンがちいさくゴロゴロいう
ネコって自分の幸せのためだけにノドを鳴らすのじゃないんだと思った
膝の上でまるくなって私の指をなめるターリンは
私のためにいまゴロゴロいってるのだと思った

ターリンありがとうと思った






しろい手紙ありがとうと泣いた