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あしのり
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2025.03.12 Wed 14:52:20
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2008.08.28 Thu 06:33:31
23時から5時まで
ドリンク3杯でお話しきいて
試練のようにぐったりした
お店を出たら
渋谷は雨の朝
手を振ってひとりになって
空を見たら
描いたみたいな嘘グレーで
おもしろいと思った
疲れてるはずだったのに
いきなりテンションがあがって
ひとりたのしくなって
歩いた
東京グレーは透明にしろをまぜた
不機嫌な灰空色
濡れた路面
ムラのないペンキの黄色
信号の点滅する青
びゅんびゅん通り過ぎるトラックのうなり
あてがなくてさまようタクシー
洗われる標識の赤白青
夜中をひきずって帰宅する人の自転車
スカートの裾のはばたき
潤される濡れ葉の緑
眠ってるマンションの窓
ガソリンスタンドの光るオレンジ
無表情なコンビニの呼吸
東京グレーの雨は
この街に在るものの彩度を高くしてると思った
携帯に描きたくて画面を開いたら充電切れ
デジカメで写してたら電池切れ
せめてこの雨の迷彩を覚えてたくて
呼吸しながら歩いた
にこにこしてあるいた
さっき ぱぁっとひらける感じ、それが欲しい と言われたけど
この美しい東京グレーを 毎歩体感しているわたしは
その瞬間にいるのだろうと思った
水曜日の夜の続き 木曜日の朝
何か終わった気持ちになったけど
はじまりに立ってる気もしない
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2008.08.24 Sun 16:19:31
2008.08.17 Sun 01:29:28
南の果てのお話し
南向きの窓
南の風
南国
南とつくとなんだかしあわせな響き
[南の果てにはしあわせがあるんだ]と彼が言うので、わたしは彼としあわせを探して南を目指しました。
最初にたどり着いたのは晴れた公園、古びたベンチに三毛猫。ぽかぽかしてます。
[ぼくが欲しいしあわせはこんなんじゃないよ]と彼が言うのでさらに南を目指しました。
道がぱっと開けて、小さな校庭にいろとりどりの歌声。きらきらしてます。
だけど彼は首を振ります。[ぼくが欲しいしあわせはこんなんじゃないよ]。さらに南を目指しました。
ぐるぐる路地がいりくんで、おいしいごはんの香り。わたしはちょっとお腹が空きました。一軒のお家で温かいシチューをいただきました。わたしたちはとってもまんぷく。ちょっとしあわせ。彼はいつのまにかふくふく寝てしまいました。
次の朝、お腹がすいて目が覚めました。まんぷくは一晩でおしまい。
[ぼくが欲しいしあわせはこんなんじゃないよ]と彼が言います。わたしたちはさらに南を目指しました。
少し風が強くなって、白い砂と透き通るブルー、海でした。満ち潮がひたひた足元を潤します。
[ぼく魚を見たい。大きな魚がしあわせかも]と彼が言うので船を出していよいよ南を目指しました。
ちゃぷちゃぷ進むと海面にトビウオ、踊る虹のようなプリズムを描いています。それは音楽のよう。
だけどトビウオは小さいので[ぼくが欲しいしあわせはこんなんじゃないよ]と彼が言います。さらに南を目指しました。
海の真ん中に噴水、昼寝をするしろいくじら。くじらは黙ってぷかぷか。
くじらはおっきくて、噴水なんか持っててすてき。
ぐんぐん近づいてみました。くじらはすべすべして浮かんでいます。おっきくて魚の形をしていて噴水を持っていて、そのうえしろくて、くじらは完璧なしあわせでした。
[ぼくのしあわせ、これに決めた]と彼が言いました。
すべすべつるつるのしろいくじら、彼のしあわせ。
彼はくじらに触れました。
その瞬間
しろいくじらはびっくりして目を覚ましました。
しろいくじらは東京ドームくらいおっきいのです。飛び上がっただけで嵐がおきてしまいました。
わたしたちはあっというまに渦に飲まれてしまいました。しんでしまうのでしょうか。わたしはこわくなって彼の手を必死で握りました。彼は[ぼくが欲しいしあわせはこんなんじゃないよ]と言いました。ごもっともです。ぶくぶくぶく。
気がつくとシロクマとペンギン、スケートしてます。南極に来てしまったようです。
南に来てるはずなのにとても寒いのです。彼はくしゃみをしました。[ぼくが欲しいしあわせはこんなんじゃないよ]と彼が言ました。わたしたちは寒さに震えながら船で南を目指しました。
ずいぶん南に進みました。水平線しかない穏やかな波が続いています。どのくらい同じ景色を見ているのでしょうか。船はゆらゆらちゃぷちゃぷ進みます。わたしたちは疲れています。
[ぼくが欲しいしあわせはこんなんじゃないよ]と彼は言いました。わたしたちは仕方なく南を目指しています。
船がゴツンと言いました。
気がつくと港についていて、誰もいない感じ。カモメが空にハートを描いています。わたしは久しぶりの陸地にホッとしました。
[ぼくが欲しいしあわせはこんなんじゃないよ]と彼は言います。わたしたちは道を探して南を目指しました。
海辺が終わって
森
を抜けたら
街
になって
ぐんぐん進みます。
わたしたちはなんだか見たことのある公園にたどり着きました。古びたベンチに目を細めた三毛猫。
いつもと同じ今日に帰って来てしまったのでしょうか。それとも南の果てに、たどり着いたのでしょうか。
[ぼくが欲しいしあわせはこんなんじゃないよ]と彼が言いました。
はじまりと同じ場所で同じこと言った彼は、焼けていてすこしたくましくなっていました。
それで
わたしは言いました。
[じゃ南の果てへ行こう]
何周でも。
2008.08.13 Wed 00:25:11
今朝も夢を見た
長い夢だった
移る部屋もないのに引越しを決めて部屋を片付けた.九州女のところへおしかけてこの計画について話している.彼女明日はバイトだから引越しを手伝えないそうだ.じゃクルマ貸してと言ったら.バイト次第という...しばらくして九州女から電話.明日のバイトは少し遠くで[飛見(こんな感じの文字だった]まで行かなきゃダメみたいでクルマ貸せない.とのこと...一緒に現地まで行くことを想定してみたりするけど.結局迷惑かけるだけで.無理かなって思った...帰宅.部屋にいてしばらくしたら玄関ガラスが割れていて.雨と風.外は嵐の夜.泥の廊下.折れた傘.転がってるタケ型の石.事件だろうか泥棒だろうか.石が転がってきたのか.傘が飛んできて...割れた?..こわくなって呆然とした
目が覚めた
無計画でこわい夢だった
日曜は渋谷で待ち合わせて
また、ずいぶん話した
彼は自分についてお話して
それにまつわるわたしの記憶について話したり
感想を述べたりした
時計を見たらまだ21時とかだったので
安定して夢中で話してたら
もう2時とかになろうとしてて
びっくりしすぎた
彼はガリガリガリガリ
爪を研ぐ猫のように話した
わたしはわかりたくてずいぶん一生懸命聞いた
いまだけでしかない
未来には消えてるだろうな わたし
たぶん ひかりのところまで連れていくのが
わたしの役割なんだろうな
長いトンネルを歩いてきたひとなのだ
わたしは彼のひかりを探した
彼に見えたかな ひかり
まだまだかな
彼はメールをくれて
わたしを好きになってると言った
だけど今がちょうどいいんだ
だから悲しいと言った
わたしも
今がちょうどいいのかなって思った





長い夢だった
移る部屋もないのに引越しを決めて部屋を片付けた.九州女のところへおしかけてこの計画について話している.彼女明日はバイトだから引越しを手伝えないそうだ.じゃクルマ貸してと言ったら.バイト次第という...しばらくして九州女から電話.明日のバイトは少し遠くで[飛見(こんな感じの文字だった]まで行かなきゃダメみたいでクルマ貸せない.とのこと...一緒に現地まで行くことを想定してみたりするけど.結局迷惑かけるだけで.無理かなって思った...帰宅.部屋にいてしばらくしたら玄関ガラスが割れていて.雨と風.外は嵐の夜.泥の廊下.折れた傘.転がってるタケ型の石.事件だろうか泥棒だろうか.石が転がってきたのか.傘が飛んできて...割れた?..こわくなって呆然とした
目が覚めた
無計画でこわい夢だった
日曜は渋谷で待ち合わせて
また、ずいぶん話した
彼は自分についてお話して
それにまつわるわたしの記憶について話したり
感想を述べたりした
時計を見たらまだ21時とかだったので
安定して夢中で話してたら
もう2時とかになろうとしてて
びっくりしすぎた
彼はガリガリガリガリ
爪を研ぐ猫のように話した
わたしはわかりたくてずいぶん一生懸命聞いた
いまだけでしかない
未来には消えてるだろうな わたし
たぶん ひかりのところまで連れていくのが
わたしの役割なんだろうな
長いトンネルを歩いてきたひとなのだ
わたしは彼のひかりを探した
彼に見えたかな ひかり
まだまだかな
彼はメールをくれて
わたしを好きになってると言った
だけど今がちょうどいいんだ
だから悲しいと言った
わたしも
今がちょうどいいのかなって思った
2008.08.05 Tue 00:54:16
新宿で待ち合わせた
早く着いたので
アフタヌーンティーに入ったら
女子が満員で店の外にも待ってて
みんな囀ずるように話してる
それが紅茶と白い店内には程遠い喧騒で
ぜんぜん落ち着かなかった
彼の好きな喫茶店へ移動した
階段を降りたら
レンガとボルドーと木目調な純喫茶で
ミッドセンチュリーよりもレトロで静かだった
奥で角の席でバナナジュース飲んで
彼についてのお話しを聞いた
お腹がすいたから タクシーで都庁へ移動して
夜景見ながら食事したいと言うから
見上げて目についたビルの最上階へ登った
夜景を羨望しつつ
和食をつつきながら
肩をつついてみたり は しない
彼についてお話し聞いた
わたしはなぜか彼に対して
何も言葉や希望が生まれなくて
ひたすら頷いて従って
それで楽しかった
真剣に好かれるとプレッシャー感じてダメになる
というお話を繰り返すので
でも わたし 好きになっちゃったみたい
とか言ってみたくなったけど
冗談でも緊張しちゃって言えなかった
わたしが先にタクシーを降りてお別れなので
降り際に握手したら
彼はなぜか怯えるような目をして
離れちゃいけないような気がした
手のひらから何かが伝わって
握手じゃなくて
手を繋いだみたいな感覚になった
彼はずっと自分について話してくれたけど
わたしには
あの握手だけで充分だったなぁと思った
彼は折れて枯れて弱っていた
わたしにできることしてあげたいと思った
だけど 彼は
わたしの恋人になるひとじゃないなぁと思った