いつも眠たかった しらない駅で下車した

美容室予約してグルミングな休日

彼は今日なんか落ち着きがなくて
お酒も飲める遊園地のお話しとか
わたしが好きな街はどこかとか
最近好きな食べ物は何かとか
買い物はどこでするのかとか
手を動かしながら
いろんなこと聞いてくれて

いつでも守れるようなとりきめをして
この約束やぶったら僕とディズニーシーね
と言った

帰り
あなたの技術とセンスが好きで
わたしはここに足を運んでいるので
それ以上に応えようとしてがんばらなくていいよ
と言ったら
彼は思いがけなくかなしい顔をしたので

ちょっとびっくりした

そのあと彼は予約がたてこんでいるのに
ダッシュで奥へ消えて出てこなかった
ような気がする

言わなくてもいいこととか
言うべきこととか
いろいろ難しいと思った




といいますか　彼は9歳も年下で
わたしのことなんか　ええ　そうですとも
そうよね



ここのとこの疲れと渇れが
今日いちにちわたしについてきて
いつも眠たかった
とうとう帰路の電車で寝てしまって
しらない駅で下車した

加山マタゾウ展を見たい